天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ

「焼きそば美味しいですよぉ!おひとつどうぞぉ!」

「タコ焼き~!タコ焼き如何すかぁっ!」

威勢のいい声が飛び交うフードコーナー。

各店舗とも客引きに精を出している。

その声につられて行列を作る客。

今はまだいいが、ランチタイムともなると一時間二時間待ちは確実だろう。

早めに食事をとっておいたラビとルイは正解といえる。

そんな威勢のいい客引きの声の中。

「………………………」

なんかもうすっげぇ無口な生徒が、焼き鳥を焼いていた。