天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ

「だっ…誰かいるのっ?」

恐怖に耐え切れず、自分から声をかけるおんこ。

しかし返事は返ってこない。

代わりに、僅かに歩調が早まったように感じた。

おんこの声を聞いて、急ぐように近づいてくる足音。

そして曲がり角から姿を現したのは。

「~~~~~~っっっ!」

顔半分を覆うほどの長い黒髪、そして露出するもう半分の顔を血塗れにした、少女のモンスター!

流石のおんこも。

「きぃやぁぁあぁああぁあぁあぁあぁあっっ!」

甲高い悲鳴を上げる!