天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ

それでも真相を暴かない限り、遊園地は再開出来ない。

恐怖を押し殺し、一歩、また一歩と内部に進んでいくおんこ。

曲がり角を曲がり、ゆっくりと進んでいった時だった。

「…っ…」

自分以外の足音が聞こえてきた事に、おんこは身を竦ませる。

軽い足音。

恐らくはおんこと同じ女子生徒だ。

足元を確かめるような緩慢な歩調。

ジリジリと距離を詰められるような、不安を煽る足音…。