天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ

窮奇が去った後も賑わいを見せる遊園地。

徐々に各アトラクションに列が出来るほどの盛況ぶりだ。

しかし。

「おんこちゃあんっ!」

出し物の手伝いをしていたクラスメイトが走ってくる。

「お化け屋敷の方でちょっと問題が…」

「問題っ?」

キョトンとするおんこ。

「実は…」

クラスメイトは人目を憚るようにして、おんこに耳打ちした。

「えっ?」

彼女もまた、驚いたように目を丸くする。

「本物のお化けか出るっ?」