天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ

「違う」

ゆっくりと首を横に振る窮奇。

「わかっていないな君は。『アレでは早すぎる』と言っておるのだよ」

「えっ?」

目を丸くするおんこ。

かなりスピードは遅く設定してある観覧車。

一周するのに10分はかかるだろう。

なのにそれでも早いとは…。

「たった10分?それではお話にならんな」

窮奇は厳しい表情で言った。