最早国の予算のような金額になってきた。

じゅうおくまんえんだよ、じゅうおくまんえん。

子供が決めた出鱈目の金額に。

「十億百万円!」

「十億五百万!」

「十億一千万!」

それでも飛びつく前列の参加者達。

「あれでも買うのかよ!」

今にも気絶しそうなラビ。

何を悪い事したら、あんな金額を持っていられるのだろう。

おんこなんて、月々のお小遣いで十分満足できているというのに。