天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ

かなりドナドナな気分だ。

すっかりショボくれて肩を落とす遥に。

「さぁ」

死刑執行人のように部長が声をかける。

ビクゥッ!となる遥。

「そろそろ開演の時間です、皇帝、舞台の方へ」

柔らかな部長の笑顔が、ニヤリと笑う狡猾な笑みのように思えた。

そのプレッシャーに耐え切れず。

「部長っっ!」

遥は恥を忍んで部長以下、多くの演劇部員が見ている前で土下座!

「勘弁して下さいっっっ!」