「お前、なんか文句あんのか?」
ゆいの心を読むように、
こっちを詮索するようにジッと見る秋山くん。
秋山くんに見つめられ(睨まれ)、
ゆいの口は壊れたロボットのように固まる。
「なっ、なっ、なことあるはず…」
…あるに決まってるじゃねーか!!
つか、バカとはなんだ、バカとは!!
実はお前の方がバカなんじゃないのか!??
こう言い捨てて歩き去る…
ことが出来るなら、
どれだけ幸せだろう。
「…あるはず…あるはず…
……ないですよぅ」
「ほー、そーかそーか」
く、くやしい…
しかも、
なんで奴はそんなに楽しそうなんだ!!
あたしがこんなに
苦しんでるというのに…うぅ…
教室にいたときの印象が、
ゆいの頭の中できれいさっぱり訂正される。
案外よくしゃべる。
口から出てくるのは全て皮肉かイヤミ。
イコール
実は口の悪いただのクラスメート
であることが、やっと判明。
これから
こいつと毎日顔を合わすことになるなんて、
冷蔵庫で漬け物と
仲良く一緒に眠ってる方がマシだ!!
(↑変なたとえですんません)
てめーの名前は、
今日から実は腹黒“秋山ナルシ”君や!!
(↑センスなしとかゆうなよ)