女でいっぱいの隣の席を、 微妙に空いてた隙間から覗き見る。 なんか~ すっごいナルシみたい。 腕組んじゃってさ~ あんま口開かないしさ~ せっかく女の子に騒がれてるのにさ~ ほんとモテない人からしたら、 羨ましいったらありゃしない。 などと妄想しまくってた瞬間、 …… ……・・ 秋山くん、…逃亡。 勢いよく教室のドアを開け、 どこかに去っていく後ろ姿。 たくさんの数の女の子の口が、 ぽっかーんと開きっぱなしだった。 確かに こんなに女の子が居たら疲れるかも。