扉を開けると


全裸の男が立っていた。



言っておくけれど

開けたのは風呂場の扉ではない

脱衣所の扉でもなければ

学校の更衣室の扉でもない



あたしの部屋の扉だ。


あたしの部屋の真ん中で、全裸のそいつは鏡に向かってポーズを決めている。


こちらにケツを向けて。


だけどなんてことはない


近くにあったクーラーのリモコンを手にすると、野郎のケツ目がけて思い切り投げつけた。



そしてもちろん

見事に命・中。