「えっ…」
ここで初めて、昆野くんの顔がちょっと赤くなった。
わっ、照れてる!可愛い!
見たことのない表情に心臓が飛び跳ねた。
これぞきゅん、って感じだ。
「なんか、面と向かって言うのって恥ずかしいな」
昆野くんは少しの間、赤くなって目線を宙に漂わせていたけど、案外楽しそうに口を開いてくれた。
「えっと。最初に気になったのは、五月頃かな。清水さんは、もう覚えてないと思うけど」
「うんうん」
「確か何かの授業中で。僕が清水さんの斜め後ろの席で、清水さんは窓際の席だったんだ」
あ、そんな時期もあったな。
