×真夏の[変態]恋伝奇×




「えっ…」


ここで初めて、昆野くんの顔がちょっと赤くなった。

わっ、照れてる!可愛い!

見たことのない表情に心臓が飛び跳ねた。

これぞきゅん、って感じだ。


「なんか、面と向かって言うのって恥ずかしいな」


昆野くんは少しの間、赤くなって目線を宙に漂わせていたけど、案外楽しそうに口を開いてくれた。


「えっと。最初に気になったのは、五月頃かな。清水さんは、もう覚えてないと思うけど」


「うんうん」


「確か何かの授業中で。僕が清水さんの斜め後ろの席で、清水さんは窓際の席だったんだ」


あ、そんな時期もあったな。