×真夏の[変態]恋伝奇×




……え。


驚いて見ると、あたしの肩の上には蜘蛛が。


見たことないスリムな姿をした、色もなんだか怪しい蜘蛛が。



……え。


クモ?



「ひぎゃぁぁあぁあぁ!!」


「し、清水さん!?どうしたの!?」


「こここここ昆野くん!お願い、とって!早くとって!あたし触れないぃぃ」



昆野くんは網を投げ出し、すぐさまあたしの方へ駆け寄ってきた。

そしてあたしの肩に乗る蜘蛛を見つけると、そっと払ってくれた。


「清水さん、もう大丈夫。とったから。もう平気だよ」


昆野くんの手があたしの頭に触れた。

その瞬間、あたしは恐怖の勢いに任せて、昆野くんの胸に飛び込んでしまった。