×真夏の[変態]恋伝奇×




それからあたしたちは、公園の奥にある林の中へと入っていった。


このために待ち合わせが公園だったのかと思うと、いっそ宇宙の果ての方がよかったのかもしれないと思った。


オニューのサンダルで、不気味な草むらに足を突っ込むのは悲しすぎる。


ああ、ちゃんとメールを見ていれば。


だけど昆野くんイチオシの虫除けスプレーが効いているのか、虫はよってこない。

さすがだ。


だけどかえって、カブトムシが逃げるのでは。



昆野くんはウキウキだ。