「ねぇ、華陽? 祐唯姉ちゃん・・・どないしたん?」 祐唯お姉ちゃん・・・っ 突然出てきた姉の名前に、あたしはなぜかパニックを起こした。 「祐唯お姉ちゃんは あいつに・・・悪魔に―――――!!」 「祐菜!!」 っ!! ・・・華夜があたしに怒鳴った。 初めて怒鳴られちゃったや。 真由には内緒なのかな。 「あいつ?悪魔? ・・・誰のことや。言ってくれへんかな?」 静かにそう聞く真由に、あたしからは何も言えないと答えた。