あたしは



こんなお嬢さま



やりたくてやってるワケじゃないの。




小学校6年の時に両親亡くして




この世界に迷い込んでしまった




哀れな女の子なの。





「姫、お早う御座います」





外に向けていた視線を前に戻す。





あたしの視界に入ったのは


・・・華夜(カヤ)



「華夜くん、ご機嫌麗しゅう」



「お時間宜しいでしょうか?」



「えぇ。構わなくてよ」