パタン。 ドアを閉めると同時に―――・・・ 「祐菜」 華夜とあたしのスイッチは切り替わる。 「なーにー?」 ふっかふかのベッドにダイブすると 「ん。お疲れさん」 そう言って あたしの大好きなビスケットを差し出す。 「お、サンキュ」 パクッとサクサクのビスケットを口に入れる。 甘くて香ばしいものが口の中に広がって 解放された自覚をし あたしは気分がよくなった。