カズ
「えっ!?じゃああの屋上のは…」
ヒロ
『マリが他の男引っ掛けるたびにジンが機嫌悪くなってあんな事になんだよ』
トモヤ
『えっ?えーっ?マジっすか?』
ヒロ
『うん、マジ。ジンの激しい女遊びはマリと付き合ってからだからな。
どう頑張っても思い通りになんねーから、イライラもあるし当て付けってのもあるし。』
トモヤ
『信じらんねー…』
ヒロ
『まぁ周りのみんなも逆だと思ってるから、マリが他の男いってても仕方ないよなって思って黙認状態だしな。これ知ってんのも俺だけだし』
カズ
「なんでジン君は別れないんすか?」
ヒロ
『ジンも別れたほうがラクなのは分かってるって言ってたよ。でもあいつにハマったら抜け出せねぇんだよ。』
カズ
「そんな事ってあります?」
ヒロ
『んー…あるんじゃない?』
女にハマった事のないカズには全く分からない感情だった。
トモヤは愕然としてて黙ってる。
地元の駅に着き、ヒロと別れて2人は色々考えながら歩き出した。
