チュン...チュンチュン...


鳥の声が聞こえて目が覚めた


お母さんは結局帰って来なかった様子


「...眠たい...」


ソファで寝ちゃったみたい...


携帯を開くとメールが開けっぱなし


あたしの携帯に登録されてないアドレス


...誰...?


メールを読んでるうちに涙が溢れて来る


「な...んで...?」


拭いても拭いても、溢れ出す


あたしは何かを忘れてる


その何か、が分からない


なんか...すっごい大切なこと...


大切な思い出...


何も覚えてないけど...


保証もないけど...


すっごい...大切な人達を忘れてる...


「なんだろう...?」


何かが引っかかってる


「...あ!!学校!!!」


慌ててメールを閉じて学校の準備をする


あたしは学校まで1人で行っている


そして学校でも1人


決して誰も引き付けようとせず、受け付けなかった


また1人になるのが怖いから