「アンタ...何をした?」
「へ?何が?」
帰る途中、雅樹君が聞いてくる
「さっき。どうして王様の能力が途中で切れたんだよ?」
「いや、知らないし」
うんうん
あたし、全然知らない...
翔琉...
何処に居るの...?
家に帰れば居るのかな...?
「もしかして...?」
「何?」
「...いや、なんでもない」
「もう...意味分かんない」
あたし達は翔琉の家に着くまで何も喋らなかった
「ただいまー...」
「実桜!!翔琉見た!?」
「は...?翔琉...?」
家に帰るとすぐに涼子が泣きついてきた
「翔琉が...翔琉が...!!」
「ちょ、涼子。翔琉がどうしたの?」
そのまま泣き崩れた
「智乃君、どういうこと?」
「.....」
智乃君は目を合わせようとしない
「翔琉が...どうしたの?」
何か...あったの...?


