命〜失って気付くモノ〜

私は海斗と別れたからといって相澤くんと…なんて全く思っていない。



ただ、海斗に対する私の気持ちが無くなってしまった以上、一緒にいるという事はとても苦痛で、そんな気持ちのまま付き合っていても海斗が可哀想だと思ったから…






｢ごめん…そんな思いさせたのも俺のせいだよな…｣


海斗はそれ以上何も言わなかった…





しばらく沈黙が続き、海斗は上着のポケットから小さな袋とタバコを取り出した。


あの袋なんだろう…


私の場所からだと中身がよく見えない。



すると、１本のタバコの中身の葉っぱを灰皿に出し始めた。

そして、メモ用紙ぐらいの紙にさっきポケットから出した小さな袋をあけ中身を出した。



葉っぱ…？？

中身はタバコの中に詰められているような茶色い葉っぱのような物だった。



そしてその葉っぱのような物を、さっき中身を出して筒状になったタバコの中にｽｰｯといれた。




そして火を付け、いつものタバコを吸うかのように平然とした顔で吸っている。




これって…もしかして…