命〜失って気付くモノ〜

ある日…

私と海斗はいつものように待ち合わせをして、そのまま海斗の家に行った。



そして部屋に入ると、海斗は私に抱きつこうとしてきた。



私はそんな海斗を手で押しのけた。



海斗はいつもと違う私の雰囲気に気付いたようだ。




「どぉした?何かあった?」





『……別れて』


私は小さく呟いた…



「えっ!?何て?!よく聞こえなかった!!」



私はさっきより少し声を出して言った。


『別れて下さい…』



海斗はびっくりした表情でこっちを見ている。

その時私は、

声を失うとはこぉいう表情を言うのか…と思った。



『もう無理だよ…』


私がそう付け加えると



「なんでだよ!?理由は!?歩かに好きな奴でも出来たとか!?」




『そんなんじゃない…』


嘘を付いた…


「じゃあ何だよ!?」



『一緒にいると疲れる…』