命〜失って気付くモノ〜

相澤くんの服に染み込んだあの日の相澤くんちのお香の匂い…


いい匂い…




私はこうしてるだけで幸せだった…




それから5分ぐらい経った頃、私を抱きしめていた相澤くんの腕が少しきつくなった。



すると


「俺、我慢できねーよ…」




『えっ!?』


私がびっくりしたように聞き返すと


「あの時、一回きりって約束したけど…止めらんねーよ」



そして私の体を離したかと思うとすぐに唇に温かい物を感じた…




そしてこう呟いた…


「約束破ってもいい?」




私はコクンッと小さく頷いた。