「莉菜〜」

「あっっ萌〜 おはよぉ」

「おはよぉ」

この子は親友の本木莉菜ほんきりな。

幼いころから一緒にいるから、幼なじみでもある。

「ごめ〜ん。遅かった?」

「ううん。私も今来たとこ☆」

「そうなの?よかったぁ」

「じゃあ行こっか」

「うんッ」

今日は入学式。

私たちは、高校1年生になったのだ。

小学校も中学校も同じだった私たちは、お互い頑張ってかわいい制服のこの学校を受験し見事合格した。

「やっぱりこの制服かわいいね」

「うんッ」

「萌、とっても似合ってるよ!!」

「ありがとう。莉菜もとっても似合ってる!」

「本当?ありがとう。」

莉菜はモテる。奥二重の目にすっととおった鼻、薄い唇にツヤのある綺麗な黒いショートカット。

かわいいと言うよりかは、きれいと言ったほうがあってる。

だから自慢の親友なの。

「萌、クラス一緒だよ!!」

「本当?やった〜」