「お待たせしました」

「何時見ても、
龍也と桜香が作る
飯は美味そうだよな」

「有難う」

「有難うございます」

料理をテーブルに
置いたのを確認して、
俺は龍也の
李雄先生は桜香の
腕を引っ張った。

「え!?」

「ぅゎぁ!?」

バランスを崩した二人は
当然、倒れ込む。

「ぇ? 何?」

「何するんですか!!」

桜香は何が起きたのか
分からず焦り、
龍也は怒った。

「悪い悪い」×2

李雄先生と二人で
謝る気ゼロで
謝罪の言葉を口にした。

「ぉ二人共、
謝る気無しですね」

龍也が冷ややかに言った。

「何かさ、
二人の息が合ってて
妬けたんだよ」

龍也がクスッと
笑って言った。

「あぁ、さっきの
キッチンでのやり取りですか。
まぁ、お互い、
作るものが
分かってましたからね
使う調味料は把握してますから」

「桜香君、二人は
私達のキッチンでの
やり取りで
ヤキモチを妬いたそぉですよ」

「ぇ?」

龍也に何を
言われたのか
いまいち
理解してないようだ。

「ぇぇとですね、
先程、二人で
料理しましたよね?」

「そぉだね」

ちょっとずつ
かい摘まんで
話し出した龍也。

「その際に、
調味料の名前を
言わずに
通じてた事に
嫉妬したそぉですよ」

やっと納得したらしい
桜香はキョトンとした後で
盛大に大笑いした。

「ぁはは、
そんなことで
二人共嫉妬してたの?
作る物は
分かってたし、
それに何の調味料を
使うか龍也先生も僕も
分かってたから
わざわざ言わなくても
通じてただけなのに……」

抱腹絶倒し、
目に涙を溜めて
大笑いている桜香。

どぉやらツボに
嵌まったらしい。

「桜香、笑い過ぎだ」

ツッコんでも笑うのを止めない。

「だって、
そんな事でヤキモチとか
すっごく
可笑しいんだもん
龍也先生も
そぉ思わない?」

話しを龍也に振った。

「ですよね」

同意した……

「じゃぁ、
桜香と龍也は
もし、俺と
李雄先生が
二人で街中
歩いてても
嫉妬しないのかよ?」

「別にしないですよ」

ねぇ? 桜香君と
さっきとは反対で
今度は龍也が
桜香に聞きき
「うん」と
笑顔で肯定した。