ー龍也視点ー

国光先生のせいで
家に帰れなく
なってしまった李雄。

休日に家まで
行くなんて
恐ろしい方です……

それは、
れっきとした
ストーカー行為です!!

当分は、うちに
居る事になりました。

そして、学校までは
電車と徒歩で
行く事になったのです。

そして今、
李雄と二人で歩いて
学校に向かっています。

「なぁ、龍也」
今日も追いかけ
回されるのか?」

李雄に呼ばれました。

「まるで、あの頃の
私みたいですね」

つい二日程前にした
私の過去話。

「悪い、嫌な事
思い出させたな」

自分が大変なのに
優しいですね。

「大丈夫ですよ」

話してる内に
学校に着きました。

「職員室、行くの嫌だな」

気持ちはよく分かります。

「私が着いてますよ
新庄君と途軒君もね」

貴方は一人じゃ
ないんですよ。

「何かあったら、
すぐに連絡して下さい」

例えそれが
授業中であっても……

「分かった」

二人で職員室に向かい
「おはようございます」
と言って入りました。

国光先生は
まだ来てないようで
少しホッとしました。

しかしそれは、
束の間の安堵にすぎません。