「今日も家の前に居たから
裏口から出て来たんだ」

うわぁ~

「それは、大変だったな」

同情したくなる。

「全くだ」

放心状態から
戻って来た桜香が
心配そぉな顔をして居た。

「明後日から
学校行くのにどぉするの?」

だよな……

「此処から通えばいいんですよ」

龍也らしいな。

「迷惑じゃないか?
俺、料理とか出来ないし」

「それは、
私がやりますから
大丈夫ですよ。
それに、迷惑だったら
最初から言いません」

そりゃそうだ。

「桜香君も
こぉ言ってますし
当分は此処に居て下さい」

「でも、着替えとか
持って来てないし……」

「取りに帰って
国光先生が
待ち伏せしてたら
どぉするんだよ」

遠慮する李雄先生に
わざと訊く。

「それは嫌だな……」

だろうな。

「でしょ?」

桜香にも言われている。

「着替えも
私のを貸しますから
心配しないで下さい」

「じゃぁ、
お言葉に
甘えて……

有難うな」

「どういたしまして」