「私は、学校で
居眠りした事は
一度もありません。
校長先生、お願いします
岩滝先生を
解雇して下さい……」

私の声は語尾が
小さくなって
しまいました。

「その手紙や
写真はまだ持って
居るのかね?」

「は……い」

「捨てて
しまおうとも
思ったのですが
内容が内容だけに
中々捨て
られずに居ます」

「明日、その手紙と
写真を持って
また此処に来てくれ」

仕方ないですよね……

「分かりました。
失礼します」

校長室を出ると
壁によっ掛かってる
透が居ました。

「龍也!!
どぉだった?」

「明日また
来て欲しいそぉです」

待っててくれたんですね。

「そぉか」

透が私の事を
呼び捨てにして
居ましたが
敢えて、何も
言いませんでした。

透なら良いと
思ったんです。

ですから、私も
呼び捨てにする事に
しましょう♪

親近感も持てますしね。

「それより、透
今は授業中の
はずですが?」

「龍也が心配で
授業なんて
入って来ないし
うちのクラス自習だし」

「ちなみに教科は?」

気になったのは
今の授業な何なのかです。

「世界史……」

「はぁ~」

今日と明日は
見逃しましょう」
因みに
明日の教科は?」

「体育……岩滝の……」

「そぉですか……」

それならいいでしょう。

「明日も、此処で
待ってて下さいね?」

「言われなくても
そのつもりだし
あいつの体育なんて
元から出る気ないし、
龍也が心配だからな」

「有難うございます」