「去年は、何とか
耐えて居たんですが、
今年に入ってから、
少し悪質に
なってきまして……」

「それで、昼休みに
屋上に来たのか」

「はい」

「職員室も教官室も
私が授業を終えて
来るのを
待ち構えて居るんです」

「それは、もぉ
ストーカーじゃねぇか」

呆れ返った声で
返されたました。

「でも、それだけなら
まだ、マシだったんですが
此処二ヶ月は
私物が無くなっていたり
教官室の机の引き出しに
脅迫状紛いな物が
入っていたりと
どんどん、悪質に
なって来てるんです」

私は其処で言葉を
一旦止めました……

そして、彼が私の顔を
覗き込んで言いました。

「顔色悪いぞ
無理して
話さなくても良い」と

しかし、深呼吸をして
再び話し始めました

「そこで……
岩滝先生に
強姦紛いな事を
されそうに
なったんです……」

「…………」

彼は黙ってしまいました。

やはり、こんな話を
他人にするものでは
ありませんね……

そう思い、
立ち去ろうとした時
彼が、私の服の
裾を引き
座るように促したのです。

「それだけじゃ
岩滝が犯人だって
言う確証はないだろ」

「その時に、彼が
言ったんです。
「お前の事は
何時でも見てる」
逃げられると思うな」と。

話すと怒鳴られました。

「それ、校長に言えよ!!」
少し恥ずかしかも
しれないけど
今の状況からは
抜け出せる!!」

「それが、何で
岩滝だって
分かったんだ?」

深呼吸した後訊かれました。

「実は、初めは
誰の仕業か
分からなかったんです。
それが
岩滝先生に、体育教官室に
呼びだされたんです」

「彼の事は、
初めからあまり、
好いて居ませんでしたが
何故呼ばれたのか検討も
着かないまま
シカトするのも
後々面倒だと思い
行ったんです。
しかし、そこで……」