「ねぇ、透達は
何時から付き合ってたの?」

龍也との話しが
終わったらしい。

「何時からだっけか?」

本当はちゃんと
覚えてるけどわざと
忘れたフリをしてみた。

「透、酷いです
忘れたんですか?」

期待を裏切らない
反応をサンキュウ龍也。

「そぉ、むきになるなよ、
忘れるわけないだろう?」

「去年の夏休み
明けから、付き合ってる」

あの頃は色々あったな。

「じゃぁ、もうすぐ一年だ♪」

「そぉだな」

しみじみ思う。

あいつを
追い出せてよかった。

「どっちから
告白したの♪」

かなり楽しそうに
訊いてくる桜香。

「私ですよ」

意外ですって顔をした
栢山先生と桜香。

二人とも、俺から
告白したと思たみたいだ。

「意外です」

う~んと考え初めた龍也。

「そぉですか?」

「俺も意外でした。

てっきり新庄から
告白したのかと」

二人に同じことを言われ
ますます、考える仕種をした。

「栢山先生まで……」

「龍也ってば
言われてやんの」

二人に意外って
言われてるし(笑)

「透……」

いい歳して
頬っぺた膨らますなよ。

「悪い悪い」

あ~笑った笑った

「でも、嘘じゃ無いぜ
龍也から告白して来たんだ」

「透の何処が
好き何ですか?」

そういえば
訊いたことなかったな。

「……全部ですけど
強いて言うなら
優しい所ですね。
私が透を好きになった
きっかけは、
慰めて貰ったから何です」

あの時のか……

「透が先生を慰めた?

何でまた……」

気になるよな。

「それは……」

言いづらそうな龍也。

確かに"あの事"を
誰かに言うのは
抵抗があるかもな。

同じ教師に
"イビられてた"なんて……

「その話はまた
日を改めてでも
よろしいでしょか……」

顔面蒼白になりかけてる
龍也を見て、二人も
感じるものが
あったのかもしれない。

「分かりました」

「せっかくの
お料理が冷めちゃいますね
今はご飯を食べましょう」

落ち着こうと
無理して意味なく
動こうとする龍也を
座らせた。

「そぉだな
冷めちまったら勿体ない」