廊下からリビングを
覗いていた俺達。

そろそろ、
入らないと怪しまれる。

それに、キッチンに行くには
必然的にリビングを
通らなきゃ行けない。

さも、今帰ってきた
様なそぶりで
リビングに入った。

もしかしたら、
栢山先生は
気づいてたかも
知れないけど。

「ただいま」

「あ!!お帰りなさい
遅かったね?」

桜香はやっぱり
気付いてなかった。

「そぉか?」

とぼけてみる。

「うん」

「そんな事ないだろ?」

とりあえずごまかした。

「ぅ~ん……まぁいっか」

「ねぇ透!!
お知らせがあるんだよ」

何の事か
わかっていたけど
敢えて知らない
フリをする。

「何かあったのか?」

あくまでも、知らないフリ。

「何か嬉しそうだな♪」

よかったなと心の中で呟いた。

「うん。
僕今凄く幸せな気分♪」

本当によかった。

「どぉしたんだよ?」

「かや……違った!!
李雄がね、僕と
付き合ってくれるって///」

名前呼びになったのか。

「良かったじゃん」

照れてる照れてる。

「うん//////」

「おめでとう♪」

するとそこには、
龍也が加わって来た。

「おめでとう
ございます♪」

ニコニコと笑う龍也は
自分事のように嬉しそうだ。

「有難うございます//////」

「今日はお祝いですね♪
私が今、美味しい
ご飯作りますから
待って下さいね」

笑顔でキッチンに
行った龍也。

「九重先生、
料理出来るんですか?」

栢山先生の質問に
ニコニコ顔から得意顔になった。

「はい」

俺達三人は
龍也が飯を
作ってる間
他愛もない
話しをして
盛り上がって居た。

主に小さい頃の
俺と桜香話しだけど。

「龍也の飯はプロ級何だぜ」

俺は自慢げに言った。

「うゎぁ~楽しみ♪」

わくわくしてる桜香と
驚いてる栢山先生。

「マジか?桜香と
一緒で楽しみだ♪」

最初は俺の言葉に
驚いてたけど、今は
わくわく顔になった。