「準備はいいか中二病」
「誰がだよっ!
そして帝国騎士団かたってる世界観の住人に中二病言われたくねぇよ!」
うんまぁ、そうだよね。
そんなツッコミお構いなしにジンの剣は風を切る。
3mほど開いていた両者の距離が一気に縮まり、飛び上がったジンが身体ごと帝に切り掛かる。
躱す暇もなく帝は借りた剣で防御をはかり、重苦しい圧力が上からのしかかった。
それは素早く地に着地すると、低い姿勢のまま帝の胸元に襲い掛かった。
次は身体ともども弾き飛ばされ、また3mほどの距離が開く。
「動きが鈍いな。殺しちまうぞ」
にやり。
まるで玩具をもらった子供のようにジンは笑う。
「くっ……へへ、お前すげえな。おいマルコ、俺が殺されそうになっても助けるんじゃねーぜ」
帝は口元を拭いながらまたあらぬ存在に話し掛けた。
ちなみにまだ血は一滴たりとも流れてはいない。


