ガタン! さっきまで居眠りをしていたジン・アイヴァンスは突然書類の山から復活した。 「どうなさいました、主。」 自身の机の脇にはいつもどおりレインが佇んでいる。 「……主?」 「ああ、なんでもない…気がする」 ペンを取り直し、彼は再び仕事を始めた。 書類の山からひらりと一枚の始末書がこぼれ落ちる。 『鶴瓶帝 魔術師の疑い有。 審査中に逃亡、急ぎ行方を捜索中』 「ふふっ」 レインは子供じみたジンの態度を思い出して笑いを漏らした。 また、来てくださいね、と。