が、まぁ世界が世界なだけあって反撃のチャンスは訪れる。
「みんな、俺が消えても泣くんじゃねえぜ!
最終手段だ!
うおおおお!!」
多分ジャンプで叫ばれる率No.1な台詞と共に帝はくるりと振り返った。
何をするかと思えば燃え上がる火柱に向かって突っ込んでゆく。
「これは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だ!!!!」
念仏のように、いや自己暗示だろう。
借りた剣を振り上げて帝はダメ元で火柱を切り裂いた。
――…と。
「凍ったぁぁ!!」
自分でやったくせに、まさかの火柱がカチンカチンに凍るというまさかの展開に本人は腰を抜かしている。
「魔術を使えるのは嘘じゃないらしいな。」
凍った火柱にジンは感心の目を向ける。
秘書官、レインの所有物であるあの剣には水と氷を扱う能力があるが、当然一般ピーポーは使えるわけはない。
分析するに、彼の抱く幻想が現実の世界と反比例して架空の世界に現われたのであろう。
ゲームに費やす時間は長ければ長いほどその世界で英雄となれるが、現実世界ではあちゃーな存在となるように。
これぞ超絶俺様英雄談<スーパーハイパー>の完成型。


