初恋 -吹部員とサッカー部員の甘い恋-

やっぱ水希には言わないといけないよね。

『…水希』

あたしは隣の準備室に水希をよんだ。

いつもは楽器が置いてあり、今は水希と二人きり。

妙に声が大きく聞こえる。

『あ...あのね』

『いいよ、言わなくてもだいたいわかるから。』

…え?

あたしの言葉を遮るように水希が話し出す。