そのあとは特にやる事なんてなかった。

親戚の叔父さん叔母さんに囲まれて、なんだか息が詰まる。

私のつまらなさそうな顔をみたのか、

「おい、花澄ちゃんは翔太と同じ年じゃないのか?」

と一人の叔父さんが声をかけてきた。


「そうです…」

「じゃ、翔太の部屋で遊んでくりゃあいい。なあ?」


なんて、小学生に言うようなことを言ってきた。

翔太の部屋で遊ぶ?

…?


でもここにいるよりはマシかもしれない。

私はそれを口実に親戚がひしめき合う広間を出た。