こいつ、確か化粧品会社の会長のとこの息子…。 田向孝介…。 俺と同じ歳のはずだな。 「はじめまして。飯塚直樹。」 顔が笑ってない。 なんなんだよこいつ。 「実愛ちゃん可愛いね。俺のものにしていいかな」 「は?」 「君が来なかったらホテルの部屋に連れて行くつもりだったんだけどな」 なんだと…? 「てめぇふざけんなよ!!」 俺の怒りは全然収まらなかった。