「てことで、直樹帰るぞ!」


「ああ…」


直樹さんが振り返った。

「来週の日曜お前を迎えに来るから、それと携帯だせ」


「あっはい!」

私はリビングに
置いてあった携帯を
持ってきた。

「ん、これでいいな」

ん???

「俺のアドレス入れといたから、また連絡する」

えー!?


「蒼汰!またくるからな」


「うん!絶対きてよ!」

直樹さんは
微笑んで

「じゃ!」


風のように去っていった。



「あれ?これ直樹さんのかな?」


直樹さんはマフラーを忘れていった。

今度返さなきゃね。