その声は悲しさがこもっていて
「あぁ。」
そう告げれば
唇をつぐんで今にも崩れそうになってた。
「実愛は、あんたのこと大切に思ってたよ。」
あの時の実愛の涙は、一生忘れないと思う。
「だけど、ごめんな。あいつは、実愛は俺にとってとても大切な存在なんだ。なくてはならない俺の心の一部なんだ‥…。」
実愛がいなきゃ俺はもう生きていけない。
「実愛が悲しい顔をするのはもうこれ以上見たくないんだ」
あの笑顔をなくすのは嫌だ。
「だから‥…あいつのこと解放してくれ。お願いします」
年下相手だけど
そんなこと言ってられない。
俺は頭を深く下げた。

