ある日の晩。 いつものようにイクトが 私の血を飲みに来た。 初日の頃から最低2日に一回は 私の部屋に来ていた。 月を見て色が変わった瞳が私を見つめる。 薄く微笑んで「今日も良いだろ」 、なんて言う。 こくん、と私がうなずくのを合図に イクトが私の首筋に口をあてた。