イクトの髪をふわふわし続けていると。 その手を横から伸びてきた 大きな手に掴まれた。 「何、やってんだ。」 眠そうに瞼をもちあげる。 黄色がかった綺麗な瞳が覗いた。 「…おはよ」 「……」 話をそらしたことに対して いつもなら何か言うのに眠いのか 目をこすりながらおはよ、 と呟いた。