「ハルちゃん...」 「今何か考え事してた? クリスマスのこととか♪」 なにやら楽しそうに言うハルちゃん。 ....また何か妄想してるな。 「ハルちゃんこそ。 クリスマスの予定入ってるの?」 いつもとは逆に 私がにやけ顔で聞いてみる。 私は知っている。 あのマラソン大会を境に ハルちゃんは結構 倉野君をちらちら見るようになった。