「ふう、ありがとな。」


すっきりしたような顔でイクトは
私にお礼を言った。


「どういたしまして。」

そこで
いつの間にかソファに移動していた事に気づく。


イクトが移動させてくれたんだろう。

ちょっぴり感謝。


「お前は?」


少し間が空いたところでイクトが口を開いた。

え?と聞き返す。


「お前はいいのかって聞いてんの。」