「サラちゃん! 今の話本当?」 ちょうどこの場を 通り過ぎようとしていたらしい 倉野君があせったように 駆け寄ってきた。 どうやらイクトも一緒みたい。 「うん。 今二キロ地点を過ぎたところで 休んでる。」 「わかりました。 私が車を出して迎えに行きます。 錦戸さんはコースに戻っていいわ。」 「ありがとうございます。」