Bloody chocolate ー甘美な初恋ー



―――――



「お前も俺と同じだろ?」


「何が?」



うつ向きながら言うサラの

胸の真ん中当たりを

扉をノックする時のようにコンコンと叩く。


「こうしてるとさ、

この当たりがなんかクるだろ?」


ニッと

口の端を吊り上げて

またグッと引き寄せた。