Bloody chocolate ー甘美な初恋ー




「...そろそろ下ろしてくれない?」


俺の胸を押し離れようとする。


そういえばまだ抱き抱えたままだった。


薄く照らされた頬がほんのり色づいている。



「なんで?」

「なんでって....

ほら、私今体の自由きかないし不便。」


「嫌。」


「私が嫌。」


強気なサラをいじめてみたくなる。