Bloody chocolate ー甘美な初恋ー




「ねえ、今の能力使っちゃってよかったの?」


「別に誰も気づかないだろ。」


今は夜だ。

ヴァンパイアでもない限り

気づくはずもない。



「それもそっか。」


納得したように呟くサラ。


月明かりに照らされた肌が綺麗だった。


サラのすべてが俺を誘惑する。

...本人は気づいていないだろうけど。