夏風ファンタジア






「…勉強しよ……」



空に向かって呟いた。



次、ここに来るときはいつだろうか。




きっともうあの蒼には会えない。


ただ、頬に残る温もりだけが今を保っていた。






あれは正に、


風が運んだ幻想曲。





END