嘆きの天使-ジュニアイドル葵の事情-




「大丈夫?

健太は死んだりしないよね??

ダイちゃん!!」



健太を抱えるダイちゃんの腕にしがみ付く。



「大丈夫だから!!

落ち着けてって!!!」



強い口調で言うダイちゃんに、

私の目はぼやけ始めた。



私が悪いんだ。


健太がプレステ3で遊んでいる姿に

イライラしてしまった。


健太は何も知らない。


何も悪くないのに……、

ゴメン。


ごめんなさい……。



涙が込み上げ、
「健太、ごめん」と声を絞り出す。



ダイちゃんは109に電話をかけ
救急車を呼んだ。


そして15分もしないうちに、

外から
ピーポーピーポーという音が
近づいて来た。



「俺は外に降りて、
救急車を呼んでくるから、健太を頼む!!」



ダイちゃんは玄関に走り、
外へ出て行った。



健太……ごめんね。


私がお父さんを怒らせたからだね。


何でこんなことになっちゃうんだろう……。



「こっちです!!!!」



玄関からダイちゃんの声と、

タンカーを持った救急隊の男性二人が
家の中に上がってきた。



私は健太がタンカーに運ばれて行く様子を呆然と見ていた。