―記憶 それは全てのモノに宿り全ての人の残留思念。 私、字祢 糸雨(あざね しあ)は5才の時から物や人に宿る記憶を触れる事で感じ見る事が出来た。 私が普通じゃないと分かると、両親の私を見る目が愛情から恐怖へと変わった。 この世界に私の居場所は無い。分かっているのに縋り付いているのは彼女の言葉があったから。 名前も知らない彼女は私という存在を頼りに、私もまた彼女の存在を頼りに生きているから… どこにいるのかも分からないあの人が大好きだから…