「二人は今日会うのが初めてだったと思います。それから舞衣さんはその男に好意を持っていた」


「会うのが初めてなのに好意を…出会い系、もしくは他者と簡単にコミュニケーションが取れるサイト…で知り合った可能性が高い」

私の証言から憐さんはどんどんと仮説を立てていく。


「真面目な舞衣さんは制服もしっかり膝下で待ち合わせに来ていました。真面目な彼女が学校をサボってまでここへ来たんです…」


どれだけ好きだったのか…彼女の感情を感じた時に痛んだ胸の痛みがそれを語っている。


「車はあそこの出口から右へ走って行きました。舞衣さんの感情や思いが強ければ強い程、追いやすくなります…このまま舞衣さんの後を追いましょう」


舞衣さん…どうかあなたが生きていますように…


もし生きているのなら…
ちゃんと…本当の意味の女の幸せを知ってほしい。